強度のストレスで脳が委縮する?

幸せホルモンであるセロトニンの分泌を促そう!

精神的なストレスによって胃痛・頭痛・下痢などの身体の体調不良が起こることはよく知られていますが、ストレスの影響により脳が萎縮することはあまり知られていません。強度のストレスを受けたPTSD(心的外傷後ストレス障害)の方には、認知機能障害が認められたという結果もあるほどです。

人間の脳にある前頭前野には、感情を抑制する働きがありますが、強度のストレスを感じると前頭前野の力は弱くなり、抑制できていた感情や衝動が爆発してしまったり、急激な不安に襲われたりします。神経回路は日常のストレスや不安で悪い刺激を受けやすく、もろいことを理解しましょう。ストレスにより萎縮した脳を回復させるには、睡眠時間の確保やゆっくりと休養を取ることです。また、幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンの分泌を増やすことが必要です。太陽の光を浴びたり、ストレッチやヨガなどの運動、バランスの取れた食事でセロトニンの分泌を促しましょう。辛い記憶を思い出してしまう場合には、専門家によるカウンセリングを受けてください。強いストレスは、認知機能の低下やさまざまな健康リスクの恐れがあるので細心の注意が必要です。